組織と経由
弦楽合奏に管楽器の加わった管弦楽は、バロック期にオペラの伴奏として、弦楽合奏の補強にオーボエやファゴットなどの木管楽器が加えられたのが始まりで、モンテヴェルディのオペラに初期の形態を見ることができる。このころのオーケストラは、弦楽器を中心にフルート、オーボエ、トランペット、トロンボーン(サックバット)を加えたものであった。
バッハやヘンデルらによってオラトリオやカンタータの伴奏としてもオペラ風の管弦楽が取り入れられて発展し、管弦楽独自のための音楽としては合奏協奏曲や管弦楽組曲が生まれた。次第に金管楽器やティンパニなど加わって大規模になった。
古典派期には交響曲や協奏曲、オペラの伴奏として大いに発展し、コンサートホールでの演奏に適応して弦楽を増やし大規模になり、またクラリネットなど新しい楽器が加わって、現在のような形となった。グルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』において、ピッコロ、クラリネット、バスドラム、トライアングル、シンバルがオーケストラに加わった。
ロマン派音楽ではさらに管楽器の数や種類が増え、チャイムやマリンバ、グロッケンシュピールなどの打楽器が加えられた。時にはチェレスタ、ピアノなどの鍵盤楽器やハープが登場するようにもなった。
オーケストラの組織
多くの管弦楽団は常設かつ専門の団体であるが、毎年の音楽祭などで臨時に集まる音楽家によって組織されるオーケストラも存在する。例としてはバイロイト祝祭管弦楽団が最も有名なものである。
歌劇場のオーケストラピット内での活動を主とするオーケストラはドイツを中心に多数存在し、そのほとんどがオペラのみならず演奏会も行う。ウィーン国立歌劇場の管弦楽団員の中から組織されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、その一例である。 欧州では、所属する劇場が公立であることが多いのも特徴的である。
また、放送局が専用(専属)のオーケストラを持つ例は欧州(ほとんどは国営放送)を中心に多く、ドイツの各地域(バイエルン、ベルリン、北ドイツなど)の放送協会のオーケストラ、英国BBCや日本のNHK交響楽団などがある。
反面、独立の団体としてのオーケストラは、定期演奏会の入場料やレコード録音の契約料だけで存立することはごく一部を除き難しく、国や自治体の助成金や企業・個人(スポンサー)の寄付により、ようやく成り立つ例も少なくない。従ってスポンサーの引き揚げは、オーケストラの存続に関わる。古くはEMIの支援を失ったフィルハーモニア管弦楽団の例、日本でも1972年の日本フィルハーモニー交響楽団の解散・分裂などの事例が発生した。

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